ADHD 甥

ADHDの甥の諸症状(40代/男性)

ADHD(注意欠陥・多動性障害)という名称自体は以前から知ってましたが、まさか身近なところでそういう問題が生じるとは当初はまったく考えていませんでした。
というのも、私の甥がADHDだからです。

 

生まれて数カ月はごく普通の赤ん坊として成長していました。しかし、その後の検診で、発達障害の可能性があることを担当の医師から伝えられたのです。はじめはそれがどういう意味を伴っているのかさえ理解できていませんでした。しかし、成長するにつれ、はっきりと目に見える症状が現れ、甥のADHDと私たち家族は真摯に向き合わざるを得なくなったわけです。

 

まず、発達障害のはじまりとして、つま先で歩くような妙な歩行、なかなか言葉を覚えられないといったわかりやすいものが見受けられました。しかし、ADHDの症状は、そうした目に見える分かりやすいものばかりではなかったのです。

 

たとえば、甥は留まるということをまだ理解できていません。自分が興味を持つと、身体の限界が来るまでそのことに夢中になってしまいます。仮にゲームをして遊んでいたとします。普通の子供なら、疲れて来ると自然とゲーム機を放り出して、疲れの来ない別のことをし始めたりするものです。
しかし、甥は違います。疲れているにもかかわらず、ずっと一心不乱にゲームを続けてしまいます。ですから、周囲の大人がある程度の頃合いを見計らい、そろそろ休憩しましょうと誘わなければなりません。

 

しかし、この誘いにも問題が生じます。甥は唐突な変化や、突然の予定変更というものに対処ができません。彼なりの予定というものが第一に優先されてしまうのです。その予定の消化が不自然だと、彼は機嫌を悪くします。機嫌程度ならばまだ良いのですが、場合によっては体調さえ悪くしてしまうのです。
ですから、事前にゲームは疲れる前までに終わろうということを言って聞かせて理解させ、次の予定をきちんと甥の同意のもとで立てていくという行為が必要となってきます。

 

こだわりが強いと言えば軽く聞こえてしまうのですが、甥のADHDとはそういう症状を伴うものだったのです。今はそれをある種の個性と捉え、うまく付き合ってゆく形で日々を過ごしています。